葡萄唐草文

好きなゲーム、アニメ、漫画について語ってます。

アニメと小説のPSYCHO-PASS

  ついこの前まで三期が放送されていた人気シリーズ「PSYCHO‐PASS」は私も大好きで、受験期に息抜きで小説を読み、受験終わってすぐにアニメも借りて全話一気見をしました。そこで、今回は両者を見比べて感じたことをズラズラ記事に書いていこうと思います。

展開の違いはほとんどないけど、とある回だけはまるっきり違う

  展開がほぼ同じなのは当然で、小説版の筆者、深見真さんは原作であるアニメの脚本家の一人だからセリフの変更、追加はあれど展開の差異は0に等しい。けど3話だけは全くストーリーが違います。原作(アニメ)はドローン製造工場での謎の連続事故死の真相を突き止めに公安局一係が工場へ赴き、色々あって事故死と偽り殺人を繰り返していた犯人をあぶりだし、犯行に用いたドローンごと片づける(犯人はパラライザーで捕まえましたが)、とざっくり説明するとこんなストーリーです。

 一方小説はというと、まず現場が一話と同じく廃棄区画で、事件の内容も違法薬物を拵えてる犯人を叩きに行くーというシンプルなものに差し替えられています。共通点としてはどっちの犯人も槙島のバックアップがあったこと、デコンポーザーの使用、縢の「相変わらず痺れるねえ、ドミネーターの本気は」のセリフなどが主に挙げられます。槙島の方は後のストーリーに関わるからで、縢のは歓喜していたデコンポーザーに自分が撃たれることになる皮肉さを小説でも演出したかったんでしょう・・・。

征陸の「伸元」発言

  執行官である征陸は宜野座に対しては基本的に「監視官」と呼びますが、アニメではたまに朱らがいて宜野座がいない場面で彼を「伸元」と呼ぶシーンがありました。小説を先に読んだ私はこれにはかなり驚きました。実際小説ではどのシーンでも征陸は宜野座に対して他人行儀な振舞(少なくとも親子には見えない)だったからこそ二人が親子と知った時の衝撃があったので、これは小説版の変更のが良いと感じました。

ギノさんの扱いにかなりの差が!?

本題です(笑)

  小説版読んでて私が宜野座に感じたことは「こいついつもイライラしてね?」でした(笑)局長に振り回され、狡噛と言い争い、征陸に常に諭されてるようなイメージで終盤なんか憐れみを感じるようなレベルでした。しかしアニメを見てから評価が一変、同じ展開なはずなのにアニメのギノさんは小説版と比べて噛ませ臭があんましないんですよね。

 四話 葉山邸での宜野座と狡噛の会話、アニメは普通に二人で事件を分析している様子だったのが小説は「神経質に」「不愉快そうに」「狡噛の推測をすんなり受け入れるのをよしとしない」と常に反発しているのです。なにもそこまで宜野座の心情を負の方向に持ってかなくてもよかったんじゃないかとアニメを見終えた今は思います。

 

 五話 狡噛の「犯罪者の心理を理解しようとするな、飲み込まれるぞ」発言への返し

小説「何を偉そうに・・・それはお前の話だろう」

アニメ「それは貴様自身に対する戒めか?狡噛」 

 同じ反発でも小説版はなんか子供の喧嘩みたいなもので宜野座の残念ぶりに磨きがかかっています。

 

  十三話 朱がメモリースクープを使用し、ショックで正気を無くす場面で朱の名を呼ぶだけの小説版に対してアニメ版は、呼んでも無反応な朱に平手打ちをして我に返すという荒療治を施しています。そこまで気にするところじゃないですが一応記載・・・。

  十四話 薬局襲撃の犯人が使用していた装置と似たようなのを槙島も使ったのかもと言う宜野座の発言に「・・・そうでしょうか・・・」と納得がいかない朱。アニメでは朱の独り言ちでしかないこのセリフも小説版ではお約束と言うべきか、何か言いたそうな朱に対して宜野座は警戒心をむき出しにします・・・発言くらいさせてあげろよ!

 

 十九話 この回ではエレベーターホールで征陸と宜野座が会話をし、宜野座が激昂する印象深いシーンがあります。

・・・アニメでの話ですが。

 小説版だとそこかしこで宜野座はキレてるので大して印象に残らなかったです。既に展開を知っててもアニメ版はそのギャップに驚きましたから・・・。   

 

二十一話 最大の問題回。

 「私は単独で槙島を追います!」

 「ちょっと待て!無茶をするな!」

 「敵の武装は充実してます。気を付けて!」

 「おい!いいから人の話を聞け!大体昨日から君の態度は・・・」

ブツッ

( ^ω^)・・・(アニメでこんなやりとりはありません)

 

 そして征陸ハザードも原作と小説で展開が少々異なります。

原作 罠にかかる宜野座→征陸と槙島、対峙。→征陸、槙島を組み伏せる。→パイプ爆弾を取り出し着火する槙島、狙いは征陸を道連れに…→…ではなく罠に陥ってる宜野座を爆殺しようと画策。→すべて察した宜野座「…絶対にそいつを放すな!」あんたは刑事だ!その務めを果たせ!」→逡巡するも親としての務めを果たさんと、槙島を放し宜野座の下に投げられた爆弾を放り投げようとして、爆発。

 

 小説 対峙する槙島と征陸。→槙島には敵わず瀕死の重傷を負う。→槙島の爆弾を奪い、道連れを図るのは征陸。→奪い返し、宜野座の下へ抛る槙島。→困惑するばかりの宜野座→征陸は槙島を放しry。

 

 大きな違いといえば、小説はより槙島が強大になっていますね(六合塚にも傷を負わせていたりする)。ですが、アニメでのギノさんの命を捨ててでも槙島を逮捕せしめんとする刑事魂や、とっつあんの刑事か親かで葛藤するシーンが跡形もなくなっているのは寂しいと言わざるを得ないです。征陸が死ぬ寸前での宜野座の「あんたは刑事だろ…!」のセリフも小説だとなんかよく分からないことになっています。ここはアニメの方が良い。

 

 結論 アニメも見ろ、小説も読め。

  背景の説明が懇切丁寧な小説版は読みごたえがありますが、宜野座というキャラを知りたくば絶対にアニメも見た方が良いですね。

  表現も小説版はだいぶストレートだったり筆者が百合好きだからかレズ要素も色濃いのでそのテが好きな人にはたまらない作品に仕上がっております。ブッ〇オフに寄ったら「深見真」コーナーを覗いてみてはいかが?