葡萄唐草文

好きなゲーム、アニメ、漫画について語ってます。

超無名ゲーム『昆虫ウォーズ』を紹介する

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 あまりにも無名すぎてマイナーゲーム議論においても名前が挙がらない『昆虫ウォーズ』というゲームがあります。私はブックオフが大好きで、見かけるたびに入店しゲームコーナーを一巡する習慣を7~8年前から続けているのですが、本作が販売されているのを一度たりとも見たことがありません。同じ希少ゲームでも『エアライド』や『lain』は世間で認知されているのに対し、『昆虫ウォーズ』はネットの記事も実況動画もほんの僅かな数しかありません。

 そんな誰も知らないゲーム『昆虫ウォーズ』を、なぜか入手済みかつ100時間はプレイした記事主が紹介していこうと思います。

 

 

超傑作SRPG

 ここまで無名になったということは、発売当初のセールスが振るわなかったというのは想像に難くない。実際問題、こんな幼稚なタイトルに子供向けなパッケージじゃあ手に取られなくても仕方ないよね…。

 しかし、その中身はクソゲーどころか限りなく神ゲーに近い良ゲーだった。ジャンルはSRPGであり、この手の王道であるFEやサモンナイトと比べても遜色ない、むしろ超えているかもしれないほど優れた作品なのです。

 

王道で熱いシナリオ、小気味いいテキスト

 展開に矛盾点は一切なく、ワックワクのドッキドキなストーリーは中々に良い。特にテキストが優秀であり、攻略においてさほど重要ではない「仲間との会話」も毎章覗きたくなるほど。子供向けではあるが、どう考えても大人を笑かすためのネタも含まれており大人も決して退屈したりはしない。(いしのなかにいる。だったり、とあるキャラをマゾ認定したりなど)

 

魅力あふれるキャラクター

 攻撃的な性格だが、見かけは幼く低学年であるエリーシャ、威勢が良い元気なおじいちゃんだが配慮はしっかり利くゴンベエ、全身タイツで正義の味方を自称するヒュードルなどそこそこの数の登場人物だがキャラ被りは0という職人芸。

 先述した「仲間との会話」ではキャラ同士の関係性も垣間見える。そっち方面がメインではない割には、意外と丁寧に書かれていて感心するレベル。

 

全員が一軍

 キャラごとに指定されたムシにはそれぞれ特徴があり、全ての能力に秀でたムシは存在しない。そのため、仲間同士で弱点を補い、各場面で長所を活かしながら戦っていくことになる。経験値は全員に一律に入るため、戦闘に参加させずともレベルで置いてかれはしない。「あまり使っていないムシだけど、このマップでは使えそう」という場合でも心置きなく起用できるという自由度はSRPGにおいて特筆すべき点だろう。

 

すさまじいボリューム、やり込み要素

 全てに秀でたムシは存在しない。そのため、単騎無双によるスピード攻略は不可能でどんな章でもじっくり考える必要があり、それなりに時間はかかる。

 そんな今作のメインシナリオは25面以上、フリーマップ(本編中に攻略可)は60種類と涎が止まらないボリュームである。これで携帯機のゲームなのだから信じられない。

 戦闘で使用可能なカードは60種類以上、パーツは190種類以上なのも驚きだ。とあるカードは合成でのみ入手可能なのだが、フリーマップを数十周したりして合成素材となるカードを収集しないといけなかったり、極めて強力なパーツはフリーマップ終盤のステージのみで獲得できるので、最強艦隊を作る上では周回を避けれなかったり…とフリーマップを全クリしてもまだ余裕でやり込める。

 

細部にもこだわる徹底ぶり

 ムシのカラー変更(メイン、サブ、アイカラーの三部分を125色で変更可能。125三乗で1953125通り。多分)や、ムシのデフォ名の変更、部隊に定められたエンブレムを60種類の中から選ぶか自作可能(どう森のマイデザインと同じ)、非常に豊富な戦闘用テキスト(攻撃時とカード使用時の攻撃は別、被弾だけでも5種類)と感心するしかないこだわりである。

 

カード使用時のミニゲームは酷い

 本作唯一の擁護しようがない点。ほかにも色んな賛否両論があるが、これだけは満場一致でクソである。

 とあるカードの使用時にはミニゲームをこなさないといけなく、成功すれば威力MAXだが、失敗すると不完全な効果で発動されてしまう。カードによってミニゲームが異なり、そのほとんどが鬼畜仕様。MAPの難易度が上がる終盤ほどカードは確実に発動させたいのだが、終盤になるにつれてミニゲームの難易度も上がるので嚙み合わない。

 それなりの連打力があれば確実に勝てるミニゲームと、よほど運が悪くないとまず負けないミニゲームはまだ良い。問題は残りの三つ。

 セオリーはあるものの、CPUの動き次第で確実に負けるものもあれば、反射神経以前の問題で、8回に1回は勝てればマシなものから、最序盤の段階でも勝率5%未満という法外なミニゲームも存在する。今言ったのは誇張でも何でもない。

 

まとめ

 ゲーム攻略に大きく影響する部分が酷いせいで、神ゲーと評価することはできないが、間違いなく遊んで損はしないゲームです。無名であるがゆえに需要もないため、Amazonで常識的な値段で買える。SRPG好きは絶対買った方が良い!

 ちなみに、pixivにおいて今作のイラストは3件、小説は貫禄の0件。

 前人未到の0件ジャンルこと『昆虫ウォーズ』をどうかお見知りおきくだち('ω')